ニュース 2019.07.31 「ニセ消費者センター」案内する架空請求が急増
独立行政法人国民生活センターは7月18日、偽の消費生活センターへ誘導を行う新手の架空請求の手口について、注意を呼びかけている。
その手口は「利用料金が未納」などのメッセージをSMS(ショートメッセージ)で送り付け、記載された電話番号に電話をすると偽の消費生活センターに案内され、職員を騙る人物が「お金を払うように」と促すものだ。
消費者の防衛意識を逆手につき偽の窓口へ誘導
実際の事例では、携帯電話に「利用料金が未納」「本日中にご連絡ください」などの架空請求メッセージが届き、メッセージに記載された電話番号へ連絡すると、架空請求業者につながり30万円を請求されたという。
消費者が「心当たりはないので、国民生活センターに相談します」と伝えると、「その窓口は、今の時間は相談を受け付けていない」「今の時間でも相談を受け付けている消費生活センターがある」と言って偽の窓口へ電話をかけるよう仕向けられる。
新手の架空請求の手口(出典:国民生活センター)
消費者がその番号に電話をかけると、偽の職員に「30万円は支払う必要がある」という嘘のアドバイスをされて被害にあってしまったという。
いざという時に覚えておきたい消費者ホットライン
国民生活センターでは、消費生活でトラブルにあった際の相談は、局番なしの「188(いやや!)」に電話をかけるよう勧めている。
「188」は、最寄りの消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号だ。不審なSMSやメール、ハガキが届いても絶対に直接連絡をとらないことを改めて徹底したい。
消費者ホットライン(出典:国民生活センター)
【関連リンク】
・“ニセ”消費生活センターを案内する新手の架空請求の手口にご注意!(国民生活センター)
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20190718_1.html
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock