ニュース 2019.06.06 グーグル、プライバシー強化へ新サービス続々発表
グーグルは5月13日、日本語版公式ブログに「すべてのユーザーに役立つプライバシー機能を」と題する記事を投稿し、プライバシーとセキュリティに関する今後の方針を示した。
同社は現地時間5月7日に行われた開発者カンファレンス「Google I/O 2019」で今後は一層プライバシーを重視していくという路線を明確に打ち出しており、今回公開された記事ではカンファレンスの内容をプライバシーとセキュリティの観点から紹介している。
今回具体的に拡充された機能は、主要なGoogle製品すべてからのGoogleアカウントへのワンタップアクセス、新しい検索履歴の管理機能、マップおよび検索時のシークレットモード導入、プライバシー設定や個人情報保護の強化などだ。
Googleアカウント管理画面へのワンタップアクセス
プライバシー関連では、「Googleアカウント」の管理画面を見つけやすくするために、「Gmail」「Googleドライブ」「連絡先」「Google Pay」を利用時の画面右上に表示されるプロフィールアイコンからアカウント管理画面へのリンクが追加された。
アカウント管理画面の表示方法(出典:Google)
これにより管理画面にすぐアクセスできるようになり、5月中には「Google検索」「Googleマップ」「YouTube」等でも同様の機能が導入される予定となっている。
検索履歴やユーザーデータを簡単確認
アクティビティデータやロケーション履歴データの保存期間について、「3か月」または「18か月」のいずれかを選択できるように変更が行われた。指定期間を経過したデータは自動的に削除される仕組みとなっている。
その他にも、より簡単にデータを管理できる仕組みが導入される予定だ。
検索履歴などの確認画面(出典:Google)
また、グーグルはGoogle 製品の使用に応じて生成されるデータがどのように活用されているのかを紹介する動画も公開している。
Googleマップ、Google検索でのシークレットモード導入
現時点でシークレットモードを利用することができるのは「Google Chrome」および「YouTube」のみだが、今後は「Google検索」と「Googleマップ」でもシークレットモードが提供される予定となっている。
シークレットモード利用方法は、プロフィールアイコンをタップして「シークレットモードをオンにする」(Turn on incognito mode)を選択することで、検索した場所やルート案内等のアクティビティが保存されなくなる仕組みだ。
Googleマップでのシークレットモード使用イメージ(出典:Google)
グーグルではユーザーに安全な環境を提供するために、今回紹介した以外にもさまざまな取り組みを行っており、それらの詳細については下記のGoogle Japanによる発表ページより確認することができる。
【関連リンク】
・Instagramインフルエンサーの何百万もの個人情報がネットに晒される(テッククランチ)
https://jp.techcrunch.com/2019/05/21/2019-05-20-instagram-influencer-celebrity-accounts-scraped/
・インスタの個人情報、印企業が無断公開か インフルエンサーら4900万件以上(時事ドットコムニュース)
https://www.jiji.com/jc/article?k=20190521038630a&g=afp
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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