ニュース 2019.04.09 自動更新ツールにウイルス、ASUSのパソコン約100万台に影響か
台湾のパソコンメーカーであるエイスース(ASUS)のパソコンに影響を及ぼすサイバー攻撃が確認されたことをロシアのセキュリティ企業であるカスペルスキーが発表した。
ASUSのパソコンに出荷時からインストールされているソフトウェア自動更新ツールの「ASUS Live Update Utility」に対して攻撃が行われ、全世界で約100万台のパソコンにマルウェア(悪意のあるプログラム)が送付され、数十万台が感染したと見られる。
ASUSは診断ツールの公開など対応を実施
ASUSは今回の自動更新ツールを使った攻撃で影響を受けたユーザーに対して、カスタマーサポートから連絡を行い、セキュリティ上のリスクが取り除かれるように支援を行なっている。
また、今後同様の攻撃を防ぐためにソフトウェア自動更新ツールの修正を行っており、3月26日には自分のパソコンがマルウェアの影響を受けたかどうかを調べることができる診断ツールの公開も実施した。
ASUSは診断の結果コンピュータがマルウェアの影響を受けていたことが分かった場合、ファイルのバックアップを取った上で、OSを出荷時の状態に戻すことでマルウェアを取り除くことができると説明している。
【関連リンク】
・ASUSの自動更新ツールにサイバー攻撃、100万台影響か(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42970740X20C19A3000000/
・ASUS response to the recent media reports regarding ASUS Live Update tool attack by Advanced Persistent Threat (APT) groups
(ASUS)
https://www.asus.com/News/hqfgVUyZ6uyAyJe1
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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