ニュース 2019.04.04 Apple、iOS12.2で51件の脆弱性を修正
米Appleは現地時間の3月25日、iOSデバイス向けの最新OS「iOS 12.2」の配信を開始した。
iOS12.2では、キリン、サメ、イノシシ、フクロウの4種類の新しいアニ文字の追加や第2世代AirPodsへの対応といった新しい機能の追加に加えて、51件に及ぶ脆弱性の修正が行われている。
iOSの脆弱性の影響を受ける製品は、iPhone 5s以降、iPad Airおよびそれ以降の第6世代iPodだ。
Face Timeやメッセージなど主要アプリが修正対象に
iOS 12.2のアップデートで修正が行われた脆弱性には、連絡先、メール、メッセージといった主要なアプリケーションが含まれており、これらの脆弱性が悪用されると端末内のデータを盗み取られたり、ユーザの意図しない操作が行われるといった危険性がある。
また、今回のバージョンアップデートでは、脆弱性の修正以外にもセキュリティ面でのアップデートが行われている。Appleの提供するブラウザ「Safari」では、SSL証明書を導入していないサイトにアクセスすると検索フィールドに「安全ではありません」と表示される他、デバイス情報を利用したターゲット広告の再表示も防止されるようだ。
今回リリースされたiOS12.2は、iPhone 5sおよびそれ以降のiPhone、iPad Airおよびそれ以降のiPad、第6世代iPod touchに対応しており、[設定]アプリから[一般]-[ソフトウェアアップデート]と進むことで無償でアップデートを行うことができる。
【関連リンク】
・iOS 12(Apple)
https://www.apple.com/jp/ios/ios-12/
・iOS 12で利用できる新機能。(Apple)
https://www.apple.com/jp/ios/ios-12/features/
・About the security content of iOS 12.2(Apple サポート)
https://support.apple.com/ja-jp/HT209599
TEXT:セキュリティ通信 編集部
PHOTO:iStock
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